紙管を使った容器の製作
- Mineta
- 8月18日
- 読了時間: 2分
更新日:9月4日
すさまじい勢いで新しいものが生まれては廃れていく昨今、テレビ番組を見ているとジェネレーションギャップそのものが一コンテンツとなりつつあるようです。子供のころ遊んでいた当時の最新式ゲー
ム機は、リサイクルショップのレトロゲームコーナーに並んでおり、世代ごとに形を変えてきた音楽プレイヤーは、その姿さえ見ることが少なくなってきました。
紙管容器もまさにその潮流に当てられ、卒業証書入れのシェアは筒状のものよりもファイル状ものが主流になってきているといいます。無闇に蓋を引っ張っては、ボンッという音を立てた思い出も、世代によっては共感しずらい体験となってしまったのかもしれません。
それでも、紙には紙の良さがあり、紙管には紙管の良さがあります。和紙や色画用紙のような繊細さは無くても、気軽に扱えて、古紙として再利用できるという安心感が紙管にはあります。脆すぎもしなければ、硬すぎもしないという寄り添いやすさもその一例でしょう。ペーパーレスが叫ばれつつある世の中で、いまだに紙製品が選ばれ続けているのは、「触れて、使って、リサイクルする」その一連の実用性が理由なのではないでしょうか。
そんな紙管のアイデンティティを再検討し、弊社静岡工場を主体としながら、実用性を求めた製品の開発に取り組みました。第一案として生まれたのがポスターやカレンダーの梱包を目的とした紙管容器です。輸送テストまでを行い、ひとまずの完成を迎えた姿がこちらです。
決して華があるとは言えませんが、シンプルな装いと片道の輸送に耐えうる最低限の機能に、筆者はロマンを感じています。蓋を開けて、しまい、送る。これ以上の説明は野暮とすら思ってしまいます。現在は試作段階につき、社内での利用に留まっておりますが、今後の発展に期待が高まります。
新規開発への道、第二弾は紙管容器の紹介でした。前回の椅子もさることながら、紙管の可能性を再確認させられる挑戦だったように思います。これからも縁の下の力持ち的な紙管の才能を追求・発信すべく、社員一同精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。